イラストやマンガを描き進めてゆく中でぶつかる壁の一つに「パース」があります。
例えばエッセイマンガや、ギャグマンガ、ゆるキャラをメインにしたイラストだったら、パースは重要ではなく、むしろ必要を感じないかもしれません。
ギャグの面白さや、ゆるキャラのかわいらしさで勝負してゆくものだと思いますので。
…ただ、あなたが目指している作品のカラーが、「リアルなタッチ」だったり、「ストーリの世界観を大切にしたい」というような方向性だった場合…。
パースは避けては通れないでしょう。
「で、パースって何さ?」
と、ここまで読んでつっこんで下さった方のために…。
パースとはperspectiveの略で「線遠近法のこと」です。
遠近法自体はこの線遠近法以外にも色々あります。
例えば空気遠近法などは、近くの物を濃くハッキリ、遠くの物を淡くぼんやり描くことによって、近景と遠景の差を出して、距離感を表現します。
パース(線遠近法)の場合は、
①奥行き
②横幅
③高さ
の三つの要素から成り立つ遠近法です。
この三つの要素のポイントをおさえることで、透視図法での混乱がなくなります。
(つまり、気をつけるポイントは3つしかないのです)
たいがい、パース嫌いー!苦手ー!と言う場合、難しく考えすぎて混乱されていることがほとんどですから…。
くどいですが、奥行き・横幅・高さ です。
今回は1回目なので、この3つの要素を知るところからスタートです。
ちなみに、この3つの要素によって一点透視図法・二点透視図法・三点透視図法と使う図法を使い分けます。
どう使い分けるかの前に、それぞれの特徴をおさえてゆきます。(次回エントリーへ)