以前お会いした生徒さんから、「絵は好きだし、まんがを描きたい気持ちはあるが、どんな話を描きたいのかわからい」という相談を頂きました。
この方は社会人ですが、小学生の生徒さんの場合などは逆のパターンが多いのですね。
絵が拙かったとしても、ストーリーがまとまってなくても、もう、ガンガンコマを割って描いていたりします。
「どんな話を書きたいか…?好きなものを書けばいいじゃーん」ってなカンジです。
しかし…、大人になると、案外、「何を描いたらいいかわからない」というお声を多く頂きます。
こうなると、一旦自分の「すき」を掘り起こすことになります。
「小説」「映画」「舞台」「テレビドラマ」…まんが以外でも様々なストーリーに触れる機会があったと思います。
メモ用紙に…とりあえず、思い出した(観たことのあるストーリーの)タイトルを記入。
どんどん記入…。
どんどん記入…。
そしてタイトルが出てきたら…それぞれの要素を抽出してみましょう!
●ジャンルは?
●主人公のキャラクターは?
●時代背景は?
●結末はハッピーエンドか、バッドエンドか?
●印象に残るエピソードは?
●気になるアイテムはあった?
●動機は?
●雰囲気は?作品のタッチは?
ここまで粘って書き出してゆくと…共通している要素がありませんでしたか。
例えば、「観ているストーリーのジャンルも時代背景も結末もバラバラで、アイテムもないけれど、明るい作風のものが多い。主人公が努力したり、恋したり、爽やかなものが多い!」というように。
そうであるなら、自分でストーリーを考える時も、爽やかな雰囲気を土台に置いた方が書きやすいでしょう。
(…まれに、好きな傾向と、得意な方向性が全っ然違うって方もいらっしゃるでしょうが、まんがはストーリーを作るにしても、絵を描くにしても、エネルギーの要るもの。「とにかくこれがかきたいんじゃああああー!!!」っていう熱のあるポイントを押さえるのは重要だと思うのです。)
まずは、「こういうの、すき」というポイントから始めませんか。