読み物として出版されているマンガは、すでに本の形になっていますが、原稿として描くときはマンガ原稿用紙一枚につき1ページを用紙の表のみに描きます。
本になった時「右とじ」になるよう、表紙(主にタイトルページ)をめくると、見開きでは「偶数ページが右」「奇数ページが左」になるように描きます。
覚えにくい場合は、日本語の縦書きをイメージしてください。
上から下に書いてゆき、改行は右から左に行いますね。
セリフ(縦書き)の流れと、コマの流れ、ページの進行方向は全て同じで、「右から左へ」です。
日本の漫画を、英語に翻訳したものが大型書店に売られていますが、あれは日本語版の逆になっています。画像が全て反転されているのですね。(最近は日本の漫画を反転せずにそのままのものもあるようです。欧米人の知人曰く、「日本の漫画を読み慣れているから平気」なんだそうな。そういう彼女はめっちゃ流暢な日本語で教えてくれました。私、英語、話せませんから☆)
脱線しましたが、つまり、「右とじか左とじか」ということが、原稿作成する上で気をつけねばならないポイントとなります。
偶数ページページと奇数ページで描き方が変わるからです。
下の図のオレンジ色の部分「ノド」に着目して下さい。
この部分に絵やセリフを描くと、読み手には読みづらいので、この「ノド」部分は描きません。
原稿用紙は一枚に一ページ分描くので、
偶数ページ=ノド左
奇数ページ=ノド右
になります。
コマを割る時に、「描こうとしているのが偶数ページなのか奇数ページなのか忘れそう!」という場合は、先に通し番号を入れてノド部分に印を入れておくとよいでしょう。
Web漫画など縦コマで進むものでなければ、紙面見開きを意識してノドをとって行きましょう〜。
(漫画原稿用紙についてはこちら)