漫画を描くための基本道具である、つけペンのご紹介をします。
まず、つけペンは手で持つ柄(軸)の部分と、先端の描く部位であるペン先に分かれています。
漫画ペン(金属ペン、つけペン)はペン軸にペン先をつけて使います。
丸ペン先、Gペン先の太さが違うので、以前はペン軸もそれ用に種類が違っていたのですが、今は丸ペンもGペンも同じペン軸につけられるように差し込み口が二重になっているフリーサイズのものが販売されています。
購入時に差し込み口を確認してみてくださいね。
(画材屋、大型文具店に売ってます。)
ペン軸は150円〜600円(ものによって千円越えなど)幅があります。
ペン先は、Gペン先が1本60円程度。丸ペンが1本120円程度。
このペン先にインクや墨汁をつけて描きます。
「ペン先は金属なので、インクを付ければいつまででも繰り返し使えそうな」イメージがありますが、ペン先は「消耗品」で、消耗してくると新品当初に比べ、線が太くなったりシャープな線ではなくなったりします。
え?どのくらいでペン先を新品に交換するか、ですか。。。
ちょっとしか使っていなくても描きにくく感じることがあるし、そうかと思えば原稿用紙何十枚と描いても、描き心地がよく美しい線が描けることもあるから、もう、参考にならなくて恐縮ですが、使ってみての主観になっちゃいます。なので、1本あれば!ではなく、替えのペン先も少し余分に買っておくと安心です。
Gペンは太い線から細い線までの強弱のついた線を描けるのが魅力で、一番よく使われる標準的なつけペンです。
丸ペンはGペンより、細く繊細な線が描けるのが特徴で、漫画では髪の毛や、まつげの先、背景描写によく使われます。
ペン先はGペン先、丸ペン先の他にも、スクールペンやかぶらペンなど、他にも色々あります。
かぶらペンは文字どおり、野菜のかぶらのように膨らんだ形をしているので見分けやすく、スクールペンは一見Gペンに見た目がよく似ていますが、Gペンとは異なり均一な太さの線を描くのに適しています。
お試しとして、各種類のペン先が封入されているセットも売られていますので、初めて使う時は描き心地の違いを味わってみるのも面白いでしょう。
漫画家で言えば、
●スクールペンで描く均一で硬質な線を、自分の絵柄の持ち味としてこだわりを持ってそれを作風にしている人。
●シーンによって描きわける(回想シーンだけ別のペンで変化をつけるなど)人。
●背景、人物主線、その他細部などというように、部分ごとに使い分ける人。
など、ペンの選択は個性の出やすいポイントでもあります。
(水性ボールペンで描いてるプロ作家さんも!)
水性ボールペンについては別エントリーで〜〜〜。
どんどん描いて、「自分の線」をつかんでいきましょな〜!