前回、線透視図法の「一点透視図法」「二点透視図法」「三点透視図法」の特徴を見てゆきました。(パースって何さ2)
今回は透視図法に必要な「アイレベル」と「消失点」についてお話します。
線路をイメージして下さい。
これ↑は線路を上から見た説明用の図です。
同じ大きさの枕木が等間隔にまっすぐ揃えて配置されています。
その上にレールが平行になるように置かれています。
横からだとこんな感じ‥。↓
で、上の図にカメラをセットしてみます。
下の図のブルー丸線内にカメラがありますね。
このカメラの高さ(正確にはこの例で言えば、カメラのファインダーから覗いている人の目「視点」の高さ)のことをアイレベル(E.L)と言います。)
上記でBの位置にあったカメラがCの位置に下がりました。
このカメラから覗いている人の視点も下がりまして、アイレベルがC位置になりました。
このCカメラから覗いて見えるイメージ画が下です。↓
ファインダーから覗いているカメラマンの目(視点)の高さがアイレベル(E.L)でしたね。
図では赤線で描かれています。(このアイレベルは水平線の高さともイコールになります。)
では、この図の枕木に注目して下さい。設定では同じ大きさの枕木が等間隔に揃えて配置されていました。
この枕木が、透視図法上では、近く(手前)の枕木は大きく、遠く(奥)の枕木は小さく見えます。
遠くになるほど、この枕木が小さく見え、最後には点になって見えなくなってしまいます。
この物が見える限界点のことを「消失点」(V.P=Vanishing Point)と言います。
図上では青点て記されています。
ちなみに前出のBの位置にカメラを戻した時の見え方はこんな感じ↓
C位置に比べると枕木の見える角度が変わっていますね。
アイレベルが変わると、見え方も変わるのですね。
アイレベルと消失点を踏まえ、次回は、一点透視図法と二点透視図法の違い(使い分け)を見てゆきましょう。