Translate:

[マンガネーム]見開きの構成が難しい場合の描き方

マンガを描こうとして、一番産みの苦しみを味わうのが「ネーム」だと思うのですよ。

そもそも「絵を描くのが、好きだけど苦手なんだよー」というようなことではなくて、ネームが一番、いろんなことを並行して行う作業だという意味で。

①コマ割り→紙面に縦横自在にコマを入れてゆくが、右から左、上から下へという 基本の流れはおさえなければならない。その上で、決めカットや、引きカットを計算しながら コマを構成する。

②構図→キャラクターのアップなのか、全身いれるのか、立ち位置は?背景は?と、コマ割と連動 させながら組み立てる。

③台詞(モノローグ含む)→台詞自体もキャラクターに合わせて言葉使いなどを練らねばならないが、
同じ内容でも、絵によって説明して台詞を除くか、モノローグにするかなど考えどころだし、台詞の
量で吹き出しの大きさも変わる。すると、絵と吹き出しのバランス考慮する必要が出てくる。

④描写→大雑把でもOKだとしても、最低限キャラクターの感情や姿勢がわかるくらいには描かないといけない。

と、まあ、上記のことを並行して考えながら組み立てるのは、難易度が高いですよね。

…で。
「絵コンテ」はアニメや、実写映画やCMなど、様々な現場で使われてまして、こんなんです。

絵コンテ記入
<↑絵コンテ※マンガと違って左ページから右ページへ進みます。

絵コンテは映像台本で、マンガとは役割がまるで違うものです。
だから、絵コンテ自体は使いません。

では、なぜ、ここでご紹介しているかといえば、
コマ割り(1ページ内に収める内容量、右から左、上から下へ、決めこまや引きコマといった)ページ内構成から一旦離れて、純粋に物語の情景やキャラクターの感情に合わせた演出に没頭 してカットを描く方が絵で物語を進ませやすくなるからです。

と、言う訳で、講座ではこれを使っています↓。

ネーム用紙記入
<↑ネーム用シート※マンガと違って左ページから右ページへ進みます。

講座ではこれを使っています。

…で、これは、マンガネームに載せかえたもの。

ネーム配置
<↑マンガ用ネーム…※右ページから左ページへ進みます。>

一見手間ですが、「見せゴマ」(マンガ見開きページで、読者視点のアイキャッチの役割を果たす大コマ)や「メクリ」(左ページ最下段左コマ)など、コマの構成を考えるのが難しい人は、単一の大きさのコマでカメラワーク(アップやロングなどショット)だけをイメージして進める方が簡単だったりします。

お試しあれ〜。